源氏物語と茶道それに中国語の先生が訪問 竹取翁博物館
2013年3月14日
源氏物語と茶道などを教えておられる先生と、台湾人で中国語を教えておられる先生が訪問された。いずれも専門の先生だけに館長の説明を大変熱心に聞いて頂きました。
「邪馬台国論争に終止符」という展示をしている所では、徳之島で見つかった除福像が禅宗の僧侶でなく「方士」だと述べられ、また、卑弥呼像が手に持っている物を「如意」と言い、そこにある紋が「中国の伝統的な幾何文様の雷紋(らいもん)で、殷周の青銅器にもみられる」と判定して頂きました。また、卑弥呼像の胸には、中国で一番珍重されている「白玉」のネックレスを着けている事も判りシャーマンと思われます。これにより「邪馬台国の徳之島説」に一歩近づきました。中国の「雷紋」は、すでに気づいていましたが連続することで五穀豊穣と子孫繁栄を現すものでした。中国語を教えておられる中国通の先生から述べて頂いたことは大変な成果といえます。
同様の雷紋は、殷周の青銅器にもみられ中国の東南沿岸地区で新石器時代から漢代ころまで盛行したという印文土器に描かれている。「如意」に描かれている雷紋は単独ではなく、左巻きと右巻きが対になって連続していて、対になることで宇宙の秩序を現す陰陽の象徴とされている。